成功したのは運が良かったからだと、多くの成功者が言っている。統計的に見ても、成功者とは才能ある人より運が良かった人の方が圧倒的に多いそうだ。だけども、運というものは、ただ待っていれば向こうからやってくるもではない。自らの行動で引き寄せるものだということを忘れてはいけない。
世界的に著名なシェフ、ゴードン・ラムゼイを知っているだろうか。ロンドンで3つのレストランを持ち、合計7つの星を持っているスターシェフ。彼は、ヨーロッパだけでなくアメリカでも大変人気のあるシェフだが、彼がスターシェフになったのは、運を自らの手に引き寄せ、そして掴んだからだ。
ラムゼイは、元々はシェフを目指していたわけではない。プロのサッカー選手を目指し、15歳でプロサッカークラブ、グラスゴーレンジャーズに入団するが、怪我によりプロサッカー選手の道を断念。
その時彼は、くよくよと悩むことなどせず、すぐに方向転換し料理の世界へ飛び込んだ。そして、料理に全てを注ぎ込み、フランス、イタリアなど世界を飛び回りながら、一流うシェフの下で料理を学んだ。彼は、ひたすら修業に没頭し、その才能を伸ばしていったのだ。
そして弱冠31歳でロンドンに「ゴードン・ラムゼイ」をオープンし、3年後には三つ星を獲得。スコットランド出身のシェフとして初めての快挙だった。その後、2店目のペトリュスを皮切りに、ドバイ、東京、ニューヨーク、モントリオールなど、世界中に店を展開していく。精力的にレストランをオープンする一方、本も次々と出版し、その名声をさらに高めていった。
彼は、常に自らを高め、運を引き寄せ、チャンスを掴む準備をしたことで、結果、才能と努力が認められるようになり、最終的には世界的な成功を収めることができたのだ。
ここで大切なのは、運が巡ってきたときにそれを掴む準備ができているかどうか。そして、運を引き寄せるためには、恐れずに新しいことに挑戦し、リスクを取り、そして、学び続けることが必要だということ。
運を待っているのではなく、運を引き寄せる行動をするべきだ。常に新しいことを学び、異なる料理や文化に触れ、人脈を広げ、そして何より、自分の料理に誇りを持ち続ける。あなたの努力が、あなたの「運」を創り出すのだ。
最後にラムゼイの言葉を。
私は22歳にして幸運に恵まれ、フランスへ修業に行くことができた。私は、若いシェフ達に常に言って聞かせてる。自分を危険にさらせと。快適な場所から飛び出ろと。それがとても大切な経験となる。今どきの人達はあまりにも無難に行動しずぎだ。
ゴードン・ラムゼイ
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